東西交通の要！愛知県尾張地域の特性

多くの市や町が含まれる、愛知県の尾張地域。名古屋市をはじめ、一宮市、瀬戸市、春日井市、長久手市、常滑市などが含まれます。

尾張地域は、もともと東西交通の要となっており、商業が盛んです。こういった土壌からか、未来は自分の能力次第で開かれていくものという考え方です。この考えは、織田信長に通ずるものがあるとされています。

また、尾張藩が「勤倹貯蓄」を奨励したことも関係しているのか、愛知県尾張地域の人々には堅実さがあるとも言われています。そして、価格の安さを優先するのも尾張地域の人の特徴です。こういったことから、尾張の人は「ケチだ」と言われているようですが、実はブランド品などの高級品が好きといった一面もあります。

尾張地域で有名なものというと瀬戸焼というせとものがあります。瀬戸焼は1000年の歴史があり、「せともの」の起源と言われています。瀬戸焼にもいろいろあり、瀬戸染付焼や赤津焼が伝統工芸品に指定されています。

赤津焼は釉薬が多彩であることが特徴で、灰釉や鉄釉、古瀬戸釉、黄瀬戸釉など、全部で7種類の釉薬が使われています。この7つの釉薬を活かすための技法が豊富にあり、お茶の道具や華道具、懐石の食器など、幅広く使われています。

瀬戸染付焼は日本画のような筆使いで描かれた染付焼が中心です。絵師の指導によって目覚ましく発展した絵画的な絵付けは、独特の世界観を醸しだしています。瀬戸染付焼は、独特の特徴があるため、陶器に詳しくない人でもわかりやすいと言われています。